
BIOGRAPHY

・ステートメント
私は、自身の体験を起点に「緘黙」や「不安症」、そして「その地の記憶」を主なテーマとして制作している。言葉にできない感情、伝えたくても伝えられない感覚、社会の中で見過ごされながら静かに蓄積されていく痛み。それらは「声にならない思い」として私の内側に存在し続けてきた。私は、その曖昧で輪郭を持たない感情を、描く行為や表現を通して可視化しようとしている。制作では、木炭、ガラス、鏡、墨など、繊細で脆さを内包した素材を用いることが多い。これらは、記憶の不確かさや、人の感情が持つ揺らぎ、触れた瞬間に形を変えてしまう危うさを象徴している。形態は具象を避け、抽象的かつ象徴的な構成をとることで、鑑賞者それぞれの記憶や感情が作品と重なり合う余白を生み出すことを目指している。語られず、名づけられず、置き去りにされた何かが、作品を媒介として生まれ現れることを願っている。また、私の制作には、個人の内面だけでなく、土地が内包する歴史的記憶も流れ込んでいる。ある出来事が公的な言語で語られる一方、その影で沈黙を強いられた感情や、語り継がれずに埋もれていくものがある。そうした記憶は、決して過去のものとして閉じられるのではなく、現在を生きる私たちの身体や感情の底に、静かに蓄積し続けている。私は、沈黙の中に潜む声を掬い取り、形へと変換することで、「生きるとは何か」「対話とは何か」、そして「平和とは何か」を、観る人の内側に問い返す。答えを提示するのではなく、それぞれの記憶や感情が共振し新たな気づきを与える。それが、私の作品が担う役割であるとも考えている。
・経歴
2000 長崎県長崎市生まれ
2022崇城大学芸術学部美術学科洋画コース 卒業
2024崇城大学芸術研究学科美術専攻洋画講座修了
2020「銀座・京橋サムホール公募展」入選
ギャラリーアートスペース ASK?P・東京
2022個展「connection」 RESTERS BED&CO.・熊本
2024「チャリティー ART展for 能登2024」なかお画廊・熊本
2024「ardito」松坂屋上野店 7階美術画廊・東京
2024・2025「明日の熊本」美術展 熊本県立美術館分館ギャラリー・熊本
2024「WITH Fukuoka vol. 1」
WITH THE STYLE FUKUOKA GALLERY • 福岡
2025「ardito β」大丸福岡天神展・福岡
2025個展「緘黙/かんもく」Artist Cafe Fukuokaギャラリー・福岡
2025 Fukuoka Wall Art Project2025優秀賞・福岡
2025 Art Fair Asia Fukuoka2025・福岡
2025「青展」アートスペースはね・熊本
2025個展「untitledの聲」福岡天神蔦屋書店シェアラウンジ・福岡
2025個展「雨と聲」063FACTORY・長崎
その他グループ展等多数